ネズミが出たと思ったら

怖いと思う人は怖い

ネズミと聞いてどんな反応を示すのがだいたい一般的だろうかと考えてみる、おそらく大半が驚くか混乱するか滅そうとするか、どれか一択だろう。物騒な言葉が混じっているのはご愛嬌と言えればいいのだが、人間の視点からすればネズミとカテゴリーされる動物に対して好意的に接することの出来る動物種はそんなに多くはない。ネズミの一種であるハムスターは愛玩ペットとして多くの人から飼育されている、彼らに対して恐怖心を抱く人はそうそういないだろう。ただハムスターも折に入れて飼育しているからこそ可愛く感じるもので、もしも野に放たれたら逞しく成長する、色々な意味で。

それ以外にもネズミというものはいるが、実を言うと筆者はハムスターなどのペットとして愛好されている物以外の存在を目指したことが一度もないのだ。そのため、図鑑や写真、イラスト等で表現されたものしか実際には知らない。映像でも見たことはあるが、実際に見るのとでは雲泥の差なので除外する。リアルにネズミを見た記憶が無いのは、筆者が幼少の頃から猫を家族の一因として飼育しているからだ。猫はネズミの天敵、空想の中で設定されたものではなく弱肉強食の自然界における摂理の一種として定義された対立図を見てみたいと思う時もなかったわけではない。顛末と結末を考えると見ていい気になることはないとしても、現実に猫がネズミを鹵獲するさまは人によっては救世主に感じるのではないかと、筆者は考えている。

そんなわけで筆者は一度もネズミで発生する被害というものを事実としては知らず、情報としてのみ知っているだけにすぎない。説得力に欠けるかと思うが、猫を飼育していても害悪をもたらす動物種たちと邂逅する時はかなり多い。今回はその中で特に人間が住んでいる家に居住し、時に深刻な被害をもたらすネズミについて話をしていこう。

ネズミの生態を知るところから

敵をしているならまずは情報を、と言った感じで改めてネズミについて基本的な情報を見てみよう。総称してネズミと呼称される存在はそれほど大きくはない、世界規模で見れば本当にネズミなのかと一瞬唖然としてしまう大きさの種も存在しているが、それはそれとして日本では主に定義とされているネズミは手のひらサイズ位となっている。ネズミと聞くとどうしても国民的漫画作品の青猫を想像してしまうのは、誰しも思うだろう。その猫もネズミによって耳を失うというとんでもない事態に出くわしてしまうのだから、とんだ災難だ。ただこうした被害には現実の我々の暮らしにも多大な影響をもたらす。

ネズミの習性として、彼らは自分の視界に『固くて歯ごたえの有りそうなもの』を好むという特性を持っている。見ると噛まずに入られないとしてガジガジと自慢の出っ歯でこれでもかと歯を鍛えていく。そのため基本的に堅い食べ物を好むのだが、固ければ実際にはなんでもいいのだ。その対象に住宅を構成している木材を始めとした建材は全て該当する、これが意味するところの内容は想像に難くないだろう。このネズミの習性で一番恐怖とされるのは電気設備への影響だ。

例えばもしも電気設備に直結しているケーブルを損傷させた場合には故障はもちろん、最悪火災を引き起こす原因にもなりかねない。実際にネズミ被害によって火事が起きてしまったという話があってもおかしくないだろう、体裁としてはあまり良くないと感じられるかもしれない。ネズミのせいで自宅を失ったとあれば、生涯ネズミという単語を聞いただけで殺意が湧いてしまうのではないかと、そう言えなくもない。

食中毒被害も

ネズミは当然のことながら動物なので食べたら糞をするのは自明の理、では何処にするのかというと住宅の中でも生息地として最適な屋根裏などの裏側にだ。それはそれで問題はあるが、糞や尿をすることによって一番人間が危機感を持たなければならないのが、ダニだ。それらのダニがネズミ、またはネズミの巣で尋常ではない繁殖スピードを発揮・寄生していくため人間側の生活スペースにそうした人体に悪影響をもたらすダニを持ち込めば二次被害を被ってしまう。

人間に感染しなくても食材などに取り付いてしまい、知らずして体内に取り込んでしまうと食中毒なども引き起こし兼ねない。そういった視点からネズミはやはり人間とは共存できない存在だと考えられてもいる。

捕食者の猫ととしては

こう話すとネズミの天敵である猫は彼らを食すことがある、それは本当にいいことなのか。確かに猫にとってもダニはあまり良い存在ではない、猫を飼っていると必ず薬で対策をしないといけないと言われてもいるが、ダニ被害も何故か筆者はこれまで一度も受けた試しが無いためどうにも実感が欠けている。

確かに病気や寄生といった点を考慮すれば猫にしてもネズミを捕食するのを飼い主としてはあまり良い方向では見られないが、それは人間の理屈だ。実と言うと、猫にとって最高の食材であり、最大の栄養素を持っているのがネズミだからだ。そもそも自分よりも明らかに小さくてすばしっこい存在を目撃すれば、狩りを楽しもうともする。野性味あふれるそうした猫の特性を強く本能として刻まれている猫だと、飼い主の元へ刈り取ったネズミを持ってくるなんて時もあるという。別の意味で恐怖だが、別に悪気や喧嘩を売りたくてやっているわけではなく、ただ狩りの成果を自慢しがために猫は持ってくるだけなのが、なお怒りにくくさせている。

ペットとして飼育も難しくはないが

だったら被害をもたらすネズミを一層のことハムスターのごとく飼育すればいいのでは、なんて事を考えた人もいるのではないか。ペットとして自分の側においておけば住宅にも被害は及ばず、自分にも二次災害として降りかかってこない、そう考えられなくもないが躾けるとなったらかなりの労力を要するのは想像に難くないのではないかと。

実際、人と本当に共存できるかとなったらかなり難しいかと考えられる。それならいざというときに捕食してくれる猫と一緒に飼育すればと、そう考えてもいいかもしれないが愛情はないだろう。結局の対策としては、ネズミが発生したと思ったらすぐに駆除を始めとした対策を講じたほうが手っ取り早い。